6:20起床 ものすごく天気が良い。
どうせなら昨日天気がよければよかったのに…
国道沿いに展望台があったのでよる。
朝の時間だと虫も少なく森の臭いが心地良い。
滝自体は遠くからしか見れないためそれほどでもない。
特に観光地になっているわけではないが、
一応遊歩道も有している。しかし遊歩道からよりも路上からの方がよく見える
たいしたことのない池。
しかし雲が降りてきてなかなか風靡な景色が見れた。
今回の度はやたらと感傷的な景色に当たる。やはり天候のせいだろうか。
志賀高原までは気持ちの良い道路が続くのだが、
カヤノ平に近づくと薄暗い舗装林道が永遠と続く。
すれ違う車も、建物も一切なく、精神的にも陰鬱としてくる。
虫の音はもはや爆音と化している。
しかもその途中に、秘境・秋山郷との分岐があるという…
暗いくらい林道をひた走るといきなり青空が広がる。
ここがカヤノ平。日を浴びた草原が天国に見える。
とりあえず北ドブ湿原へ向かう。
白樺の森を数十分歩くが、この森が気持ち良い。
とにかく緑が綺麗なのである。
いままで寄ってきた有名所とは別物の美しさである。
此処に来るにはどの方角からでもあの暗い林道を抜けなければならない。
森に囲まれた別天地。気に入った。白樺の森だけで気に入った。
毛虫の空中散歩。
北ドブ湿原到着。すばらし青空。広さはそんなにない。
植生はそれほど見られなかった。季節柄か。
ここからUターンしても良いのだが、せっかくなので八方山へ。
道中、枝が沢山飛び出ていて、屈まないと進めないところがたくさんあり
登りやすい山ではないが30分かからずたどり着く。
で、たどり着いたところで気がついた。ボイスレコーダーを落とした模様。おそらく
屈んだときに落としたのだろう。
こういう時にはやることは決まっている。小高いところにたって立小便をし
「山の神様、山の神様、ボイスレコーダーをなくしました。どうか見つけてください」
という。これは水木先生の本に書いてあった方法。何かあったら君たちも
試してみてらよい。
帰り道、地面を見ながら歩いて行くが見つからない。
あきらめず北ドブ湿原へ戻る道を歩いていたら見つかった。やはり枝が道に張り出しているところで、
屈んだときに胸ポケットから落ちたようだ。
山自体は展望は全く期待できない為登らなくて良い。
北ドブ湿原の入口には学習の森なるところがある。
いろいろな樹木や森の説明がされている。
たとえば、白樺の根元はみんな斜面下側に向かって曲がっているのだが、
これは幼木の頃雪の重さにより曲がってしまい、大きくなって直進性を取り戻して
もとの垂直に戻ろうとする結果、斜面にある木はみんなこのようになってしまうそうだ。
またブナの森のでき方について。ブナは数年に一度当たり年…一気に種を
残す年がある。しかし熊笹が地面を根ではいつくし森の成長を妨げている。
熊笹の根のせいで発芽しにくいし発芽しても育ちにくいし、なんとか幼木にまでなっても
雪でやられてしまう。そんな森が育つときは、数十年に一度熊笹が一斉に枯れる(と言われている)タイミングとブナの当たり年が
重なると一気に森が拡大する。
恐ろしく気の長い話である…
写真は野球のバットで有名なアオダモさんです。
キャンプサイトにもどりここから南ドブ湿原へ向かったが、
南ドブは外周から眺めるだけの小さな湿原だった。
カヤノ平は開放的なキャンプサイトと白樺の森が素晴らしい。
ここで暮らしたいと思ったのは、北海道以来の事か。
ここでタップリと時間を消費したため、直帰することに。猿ヶ京温泉に寄って行きたかったが諦めるとする。
奥志賀高原にある。
マジでパノラマ。
帰り道の国道は、長野五輪の時に整備されたそうで、
ループ橋あり、崖から飛び出している橋があり、とても走りやすい。
松本につかづいていくと高速道路なみの道になる。
道の駅。きのこが糞安いので1000円分ぐらい買う。
野菜も安い(ニラ一束50円)けどきのこにしか目がいかない。
道の駅での買い物は、帰り道の数少ない楽しみだ。
高速道路にのると雨が降ってきた。調度良いタイミングで出たようだ。
藤岡SAで食事。ICとして使うことはあってもここで飯を空のは初めて。
噴水があり店が10個ぐらい連なっている。
マグロユッケ丼あら汁付きというのを食らう。あら汁は昔から好きだ。此処から先は何も楽しみはない、
ひたすら不愉快な道路を走るだけ。それが旅の終わり。
今回の走行距離718粁。